「学校来るか?」



突然そう言った先生。



「は?行かない」



あたしは首を横に振った。



すると、先生は



「何だよぉ~。お前が来んの楽しみにしてんだぞ?山口と佐藤が。」



『山口と佐藤』



あの2人が?



先生が言う山口と佐藤は



あたしが高1の時



いつも一緒にいた友達。



山口理沙と、佐藤歩美。



「理沙と歩美がっ?!?!」



「おぅ。来るか?!」



理沙と歩美に会いたい。



だけど何にも言わずに



学校から居なくなって…



怒ってると思う。



でも、2人には会いたい。



「明日っ明日行く!!!」



あたしは明日行くことにした。



きちんと謝りたいから。



「分かった、それじゃぁ、あの2人には明日行けるって話しとくな?あー、それと、この件もちゃんと話しとくから。」



”この件"とは多分、



あたしが先生の家に居ることだと思う。



「うん。お願いします」



あたしは一言そう言って先生を見送った。



「お前、俺が帰ってくるまでここにいろよ!!!」



大きな声でいいながら、車に乗って



学校へと向かった先生。



……歩美、理沙。



やっと、会えるね。