SEEKLETLOVE

あたしは、お風呂の湯ぶねに浸かりながら



何をしているんだろうと考えた。



あたし、人は信用しないと



決めたはずだ。



それなのに、人の家に行ったり



ご飯を作ったり…



前までのあたしなら考えられない。



それに学校の先生となんて。



「このまま信じていいの?」



自分自身に問いかける。



そんなの…ダメに決まっている。



またあの苦しい思いをするだけだ。



あたしはお風呂から上がった。



ここから出ていく



そう決めて。