二学期になった。

「おはよー!雪!」
「おはよう、七瀬」

クラスの皆に挨拶しながら教室に入る。

「はいはい、皆ー席につけー」

担任が入ってくる

担任の名前は久保 京介、くぼ きょうすけ

一言言って、嫌われている

久保先生が歩いていると極力避けて、後ろから皆は中指を立てる
久保先生が授業の時は黒板の板書が間違っているとこはないか(後で笑うため)皆必死だ。

そこまでやるなら皆、久保先生が好きなんじゃないか?と思う。
しかし、皆は久保先生が嫌いなのだ

でも、あそこまで嫌われている先生は始めて見るな

とか考えてるうちに、体育館に集合の令がかかった

始業式だ

移動している時に、クラスの友人から話しかけられた

「ねえねえ、雪雪」

彼女の名前は布施木 夏子、ふせき なつこ
とても元気なバトミントン部だ

「はいはい、何?」

素っ気ない返事で聞き返す

「なんかね、今日新任の男性教師が来るらしいよ!」

その言葉にピクッとくる

新任の男子教師?

それはあんな生気を失った彼しかいないだろう

「イケメンだといいなー」

イケメンか

そういえば私は目が衝撃的すぎて他は見てないな、あんまり

まあ、でも顔立ちは整ってた気がする

「そうだな、イケメンだといいな」

とりあえずまた素っ気ない返事で返す

「んもー!雪は少し男子に興味を持とうよ!」

なんか怒られた

「いい?私達はね、今、思春期真っ只中なの!その時期に恋愛は必須でしょう⁉︎」

多分、思春期真っ只中でも恋愛してない人はたくさんいると思いますよ

「そりゃあ思春期真っ只中だから少しはエッチなこととか興味ありますよ?たとえばセッ」

「はい、待ったーそこまで言ったら終わりだよ夏子」

とりあえず口を塞いだ
ここは一応学校だ。

「ほへんほへん、ひや、はばね、ひひんきほへんあひのあひへふはほ…」

そういえば口塞いだままだった

「ごめんごめん、いや、あのね、思春期の恋愛の大切さを雪に知ってもらおうと思ってね」

「お前好きな人いんの」

「いるよ!あのねー乙女ゲームなんだけどさーノルン➕ノ○ットっていうねー」

「聞いた私が悪かった、すまん」

「待って!まだ十万分の一も話してない!」

そんなこんだ言いながら、体育館に着いた