電車が薄暗い夜に紛れたあと、頬に雫がこぼれた。
こんなにも愛しいと思ったのは、生まれて初めてだった。

また、一緒に映画を見れますように。

あんまり欲張るといけないから、ただそれだけを願った。



end.