「うーん……それは難しいね…」

 三人共、口を揃えてそう言った。「やっぱり?」と返す私。恋ってやっぱり難しい。



「……メールしてもさ、何か反応薄いんだよね。前にみんなとディズニーリゾート行った話もしたんだけど、『お友達と楽しんできたんだね。良かったね』で終わっちゃうし。
それに、最近ジェネレーションギャップを痛感したっていうか…」



新作映画だとメールに書いた筈なのに、同じタイトルらしい別の映画の名前を出された時がその感情のピークだった。

私が話題にしていたのは検事の活躍を描いたドラマを映画化したもの。しかし、空渡さんの解釈はレスラーか誰かの生涯を描いたものらしきドキュメンタリー映画。メールを見た時はその場に崩れ落ちてしまいたくなった。



「……まぁ、ある意味仕方ないよね。興味持ってることが同じだとは限らないし…」

「空渡さんの年だと、そっちが先に出てきちゃうのかもね。」

「私達だったら絶対最初の方が出てくるんだけどね…」



三人の答えに頷く。興味のあることをさりげなく聞き出そうとして色んな話題を振る私の努力は、いつも簡単にかき消されてしまう。

……一体、どうしたら良いんだろう。