親しげにJKに話しかける空渡さん。二人共楽しそうに会話している。空渡さんは私に気付いていて、目の前でそれをやっているのだ。
「今日も授業で疲れちゃいましたよー!ウチの高校って周りの高校より授業多くて。」
「あ、そうですよね。大体いつもこの電車に乗ってますもんね。」
会話のテンポと内容からして、前からちょくちょく話しているという印象を持った。少し離れた所に居ると言っても、彼女を差し置いて他の女の子と楽しくお話だなんて……ちょっと無神経なんじゃないだろうか。
そう思っても、近付いて行って問い詰めることさえ出来ない。私は遊びなのだろうか。それともタチの悪い恋の駆け引きなのだろうか。
……いずれにせよ、その思いを今ここで伝えることをためらってしまう私は臆病者だ。
そんな不安を口に出来ないまま一ヶ月、二ヶ月と過ぎてしまった。だけど今日は、久し振りにみんなと遊びに行く日だ。あんな苦しい思いは忘れて、買い物と食事を楽しもう。私はそう考えて、ウキウキしながら待ち合わせ場所に向かった。
私以外のみんなは既に揃っていて、慌てて謝ると「ノープロブレム!!」という返答。流石、英語学科だ。
「今日も授業で疲れちゃいましたよー!ウチの高校って周りの高校より授業多くて。」
「あ、そうですよね。大体いつもこの電車に乗ってますもんね。」
会話のテンポと内容からして、前からちょくちょく話しているという印象を持った。少し離れた所に居ると言っても、彼女を差し置いて他の女の子と楽しくお話だなんて……ちょっと無神経なんじゃないだろうか。
そう思っても、近付いて行って問い詰めることさえ出来ない。私は遊びなのだろうか。それともタチの悪い恋の駆け引きなのだろうか。
……いずれにせよ、その思いを今ここで伝えることをためらってしまう私は臆病者だ。
そんな不安を口に出来ないまま一ヶ月、二ヶ月と過ぎてしまった。だけど今日は、久し振りにみんなと遊びに行く日だ。あんな苦しい思いは忘れて、買い物と食事を楽しもう。私はそう考えて、ウキウキしながら待ち合わせ場所に向かった。
私以外のみんなは既に揃っていて、慌てて謝ると「ノープロブレム!!」という返答。流石、英語学科だ。



