“異性の飲み友達”という響きがこんなにも不安なものだったとは。だって、もしかしたら酔った勢いで……とかそういうこともあり得る訳だし。
空渡さんは、私を信用しているから正直に喋ったんだろうか。それなら良いんだけど…
「はぁ……何か嫌だな、この気持ち…」
訳の分からないものが詰まっていて、胸の中がモヤモヤしてる。手を突っ込んで取り出せるのならそうしたい。でも、出来ないのだ。
そうこうしている内に、空渡さんが働いている鉄道会社の電車に乗った。車内で携帯を取り出して、努めて明るい内容のメールを空渡さんに返す。この前出来たという新しいカフェの話を出してみたり、友達と見てきた映画の感想を話してみたり。きっと“不安なんて何もないよ”って証明したかったんだと、思う。
フッと顔を上げた時、私は運転席に居るのが彼だと気付いた。あっ、と思った時、丁度彼も私の方をチラリと見た。
来る、と思った。もしくは笑いかけてくれると思った。空渡さんはいつもそうしてくれていたから。でも…
「あ、学校お疲れ様です。」
「あ、はいー。」
……彼が話しかけたのは、乗車してきたJK(女子高生)だったのだ。
空渡さんは、私を信用しているから正直に喋ったんだろうか。それなら良いんだけど…
「はぁ……何か嫌だな、この気持ち…」
訳の分からないものが詰まっていて、胸の中がモヤモヤしてる。手を突っ込んで取り出せるのならそうしたい。でも、出来ないのだ。
そうこうしている内に、空渡さんが働いている鉄道会社の電車に乗った。車内で携帯を取り出して、努めて明るい内容のメールを空渡さんに返す。この前出来たという新しいカフェの話を出してみたり、友達と見てきた映画の感想を話してみたり。きっと“不安なんて何もないよ”って証明したかったんだと、思う。
フッと顔を上げた時、私は運転席に居るのが彼だと気付いた。あっ、と思った時、丁度彼も私の方をチラリと見た。
来る、と思った。もしくは笑いかけてくれると思った。空渡さんはいつもそうしてくれていたから。でも…
「あ、学校お疲れ様です。」
「あ、はいー。」
……彼が話しかけたのは、乗車してきたJK(女子高生)だったのだ。



