「──えーっ!?遂に付き合うことになったんだね!!良かったじゃん!!」
陽留は自分のことのように嬉しそうに「おめでとう!」と言ってくれた。「ありがとう」と返しながら、妙に照れを感じる。それから私達は、眠気が訪れるまで“恋ばな”で盛り上がった。
「……うわ!もうこんな時間だ!!お姉ちゃんお休み!!」
「うん、お休み。私も眠くなってきちゃった…」
陽留が出て行って、一人になった部屋の窓から外を眺める。広がる夜空を今、空渡さんも見ているのだろうか。そんなことを思いながら、ベッドに入って目を閉じた。
──それから数週間後、私は仲良しの三人とカラオケに行った。空渡さんと付き合えるようになったことを報告すると、みんな一斉に喜んでくれた。
そして何故か“陽富ちゃんのためのラブソング特集”と題されたメドレーが始まった。選者は勿論、私達四人。色々な恋の形をみんなで歌った。
長い長い春休みにも終わりが近付く。新学期が始まったら、またみんなでお花見しながらお昼を食べよう。
もうすぐ開花する桜を思う私の心には、暖かい春の風が吹き込んでいた。
陽留は自分のことのように嬉しそうに「おめでとう!」と言ってくれた。「ありがとう」と返しながら、妙に照れを感じる。それから私達は、眠気が訪れるまで“恋ばな”で盛り上がった。
「……うわ!もうこんな時間だ!!お姉ちゃんお休み!!」
「うん、お休み。私も眠くなってきちゃった…」
陽留が出て行って、一人になった部屋の窓から外を眺める。広がる夜空を今、空渡さんも見ているのだろうか。そんなことを思いながら、ベッドに入って目を閉じた。
──それから数週間後、私は仲良しの三人とカラオケに行った。空渡さんと付き合えるようになったことを報告すると、みんな一斉に喜んでくれた。
そして何故か“陽富ちゃんのためのラブソング特集”と題されたメドレーが始まった。選者は勿論、私達四人。色々な恋の形をみんなで歌った。
長い長い春休みにも終わりが近付く。新学期が始まったら、またみんなでお花見しながらお昼を食べよう。
もうすぐ開花する桜を思う私の心には、暖かい春の風が吹き込んでいた。



