ぞろぞろとツアー他の参加者が集まって来ると、係のお兄さんが点呼を取り始めた。「佐藤陽富様ー」と呼ばれ、「はいっ」と返事する。若干周りがざわめいたのは、多分気のせいじゃなかったと思う。
この名前で注目されるのはもう慣れたけど、とりあえず曖昧な笑みを浮かべる。恵梨乃ちゃん達は全く気にしていない。やっぱり友達は違うな、と思った。
それから引率の人に従って、蟻の行進のようにバスまで向かう。私達四人は通路を挟んで一列に座ることになった。私は恵梨乃ちゃんの隣。反対側には真里ちゃんと奏音ちゃんが仲良く座っていた。
「いよいよだねー!私、多分すぐに寝ちゃうけど…」
「え!?恵梨乃ちゃんって寝付き良いんだね……私は多分、ずっと起きてるよ。なかなか寝ないと思う…」
真里ちゃん達の方も楽しそうに話をしている。バスが発車して割とすぐ、恵梨乃ちゃんは宣言通りに眠り込んでしまった。
奏音ちゃんと真里ちゃんはまだ小言で何か会話をしている。私はすやすやと眠る恵梨乃ちゃんを見て小さく笑った後、カーテンの隙間からネオンが光る窓の外を眺めていた。
──気付けばいつの間にか眠っていて、時刻は翌朝の6時頃になっていた。
この名前で注目されるのはもう慣れたけど、とりあえず曖昧な笑みを浮かべる。恵梨乃ちゃん達は全く気にしていない。やっぱり友達は違うな、と思った。
それから引率の人に従って、蟻の行進のようにバスまで向かう。私達四人は通路を挟んで一列に座ることになった。私は恵梨乃ちゃんの隣。反対側には真里ちゃんと奏音ちゃんが仲良く座っていた。
「いよいよだねー!私、多分すぐに寝ちゃうけど…」
「え!?恵梨乃ちゃんって寝付き良いんだね……私は多分、ずっと起きてるよ。なかなか寝ないと思う…」
真里ちゃん達の方も楽しそうに話をしている。バスが発車して割とすぐ、恵梨乃ちゃんは宣言通りに眠り込んでしまった。
奏音ちゃんと真里ちゃんはまだ小言で何か会話をしている。私はすやすやと眠る恵梨乃ちゃんを見て小さく笑った後、カーテンの隙間からネオンが光る窓の外を眺めていた。
──気付けばいつの間にか眠っていて、時刻は翌朝の6時頃になっていた。



