帰りの電車の中で、今日のお礼と楽しかったということを伝えるメールを改めて送った。
本当に素敵な一日だった。次に一緒に出かけるのはいつだろうな……とウキウキしながら、私は家路に着いた。
「──陽富、お帰り。楽しんできた?お友達に迷惑かけなかったでしょうね?」
玄関で出迎えてくれたお母さんに言われて、ドキリとしながら「う、うん!迷惑かけてないよ。楽しかった!」と答えた。
空渡さんのことはこの前陽留に少し話したくらいで、お父さんとお母さんにはまだ話していない。特にお父さんには、今話しても受け入れてもらえる気がしないのだ。
高校の時、憧れていた男の先輩と話し込んでしまって門限を破ったことがあった。正直に理由を話した私と、お父さんはしばらく口を聞いてくれなかったのだ。
……凄くショックだった。もうあんな思いはしたくない。友達に当時のことを話したら、「お父さん、娘を取られたみたいで寂しかったんじゃない?」と言っていた。
確かにそうかも知れない。厳しいけど、私達をとても大事にしてくれる父親だ。お父さん達に話すのは空渡さんと何か進展があって落ち着いてからにしよう、と胸の奥で呟いた。
本当に素敵な一日だった。次に一緒に出かけるのはいつだろうな……とウキウキしながら、私は家路に着いた。
「──陽富、お帰り。楽しんできた?お友達に迷惑かけなかったでしょうね?」
玄関で出迎えてくれたお母さんに言われて、ドキリとしながら「う、うん!迷惑かけてないよ。楽しかった!」と答えた。
空渡さんのことはこの前陽留に少し話したくらいで、お父さんとお母さんにはまだ話していない。特にお父さんには、今話しても受け入れてもらえる気がしないのだ。
高校の時、憧れていた男の先輩と話し込んでしまって門限を破ったことがあった。正直に理由を話した私と、お父さんはしばらく口を聞いてくれなかったのだ。
……凄くショックだった。もうあんな思いはしたくない。友達に当時のことを話したら、「お父さん、娘を取られたみたいで寂しかったんじゃない?」と言っていた。
確かにそうかも知れない。厳しいけど、私達をとても大事にしてくれる父親だ。お父さん達に話すのは空渡さんと何か進展があって落ち着いてからにしよう、と胸の奥で呟いた。



