──しばらく話し込んだ後、空渡さんが何故か私をジッと見つめてきた。
え、私何か付いてるかな!?心中で焦っていると、空渡さんは微笑しながら言った。
「……食べて良いよ?」
「え…?」
はたと目をやる自分のお皿。気付けばさっきから半分も減っていない。空渡さんはとっくに食べ終わっているのに、私はお喋りに夢中になってすっかり忘れていたのだ。は、恥ずかしいな…
私は「すいません!」と謝って、残りのパスタを口に運ぶ。空渡さんは笑いながら「ゆっくりで良いですよ」と言ってくれた。苦笑を返せば、また二人で話に花を咲かせ始めた。
結局、パスタは半分くらい残してしまった。お会計の時に財布を出そうとすると、空渡さんは片手で私を制してニコリと笑った。
一度は断ったけど、こういう時は男性を立てた方が良いと聞いたから、二回目で「じゃ、じゃあごちそうになります…」とお願いした。
「あの、今日は本当にありがとうございました!凄く楽しかったです!!沢山お話出来たし、その上奢ってもらっちゃって…」
「僕の方こそありがとうございました。また都合が合う時に出かけましょうね。」
後ろ姿を見届けてから、私は帰途に着いた。
え、私何か付いてるかな!?心中で焦っていると、空渡さんは微笑しながら言った。
「……食べて良いよ?」
「え…?」
はたと目をやる自分のお皿。気付けばさっきから半分も減っていない。空渡さんはとっくに食べ終わっているのに、私はお喋りに夢中になってすっかり忘れていたのだ。は、恥ずかしいな…
私は「すいません!」と謝って、残りのパスタを口に運ぶ。空渡さんは笑いながら「ゆっくりで良いですよ」と言ってくれた。苦笑を返せば、また二人で話に花を咲かせ始めた。
結局、パスタは半分くらい残してしまった。お会計の時に財布を出そうとすると、空渡さんは片手で私を制してニコリと笑った。
一度は断ったけど、こういう時は男性を立てた方が良いと聞いたから、二回目で「じゃ、じゃあごちそうになります…」とお願いした。
「あの、今日は本当にありがとうございました!凄く楽しかったです!!沢山お話出来たし、その上奢ってもらっちゃって…」
「僕の方こそありがとうございました。また都合が合う時に出かけましょうね。」
後ろ姿を見届けてから、私は帰途に着いた。



