「……佐藤です。お仕事お疲れ様です。都合の良い時に、良ければお電話お願いします。では、失礼します。お仕事頑張って下さい。」
ピッ、と電話を切ってみんなを見ると、すかさず「頑張ったねー!」の言葉。笑顔を返して一息。妙な達成感が体を包んだ。
「これで後は連絡待つだけだね!」
「早く電話出来ると良いねぇ…」
「初電話の感想よろしくねっ!」
三人がニコリと笑う。私は首を縦に振ると、窓の外に目をやった。
……早く電話出来ると良いなぁ。空には一羽の鳥が飛んでいた。木の枝に止まるると、そこに居たもう一羽と仲良さげに寄り添った。
カップルなのかな。うらやましいなぁ……見つめていると、二羽は何やら会話を交わして一緒に飛び去って行った。
私もいつか、空渡さんと……そうなれたら良いな。まだお互い何も知らないけど、私は惹かれる“何か”を空渡さんに感じた。
何処が好きなのかって聞かれてもまだ困る。だってこの恋は、まだ始まったばかりなんだもん。
その日私は、帰宅してからずっと空渡さんの電話を待っていた。片時も携帯を離さなかった。家族には特に何も言われることはなく、寝る準備も済ませてベッドで待機した。
ピッ、と電話を切ってみんなを見ると、すかさず「頑張ったねー!」の言葉。笑顔を返して一息。妙な達成感が体を包んだ。
「これで後は連絡待つだけだね!」
「早く電話出来ると良いねぇ…」
「初電話の感想よろしくねっ!」
三人がニコリと笑う。私は首を縦に振ると、窓の外に目をやった。
……早く電話出来ると良いなぁ。空には一羽の鳥が飛んでいた。木の枝に止まるると、そこに居たもう一羽と仲良さげに寄り添った。
カップルなのかな。うらやましいなぁ……見つめていると、二羽は何やら会話を交わして一緒に飛び去って行った。
私もいつか、空渡さんと……そうなれたら良いな。まだお互い何も知らないけど、私は惹かれる“何か”を空渡さんに感じた。
何処が好きなのかって聞かれてもまだ困る。だってこの恋は、まだ始まったばかりなんだもん。
その日私は、帰宅してからずっと空渡さんの電話を待っていた。片時も携帯を離さなかった。家族には特に何も言われることはなく、寝る準備も済ませてベッドで待機した。



