…ってこと。それ以上は知らない。」

すると、龍喜は
「その子どうするんだ？
施設とかに預けるとか可哀想だろ…」

と、悲しい様な顔をした。
その時何故か龍喜がそんな顔をしたら、
とても胸が痛くなった。
だからかはわからないけど、
気づいたときには
「私がこの子、赤ちゃんの世話をする！」

あぁぁー！！
またやっちゃった！
また、私は出来もしないことを！
そんなことを考えていると、
「俺もその子の世話するよ。」

そんな事してもらっちゃ迷惑だろうと
思い
「大丈夫だと思う…
それに、私の部屋にこの子置かれて居たんでしょ？
だったら、私だけで…」

それは、本当に思っていることだったけど、龍喜の言葉はとても嬉しかった。
「おまえは、よく顔に表情が出るようだ
不安でいっぱいの顔をしている
俺も、その子の話を聞いて関係者になったんだから、一緒に世話させてくれ。」

私はその言葉を聞いてもっと
嬉しくなった。
これだけ言ってくれるんなら
いいかな？と思って
「お願いしていい？」

すると、龍喜は少し笑って
「よろしくな。」

と、言った。
龍喜の笑顔を見て
私も笑ってしまった。