『...は?んなモン決まってんだろ』




ガシャン




形勢逆転


あたしは一条とフェンスに挟まれる形になった






『ちょ...っ何してっ!!』



『...こーゆー事』




そうして、近づいてくる一条の顔と








.....ま、待って


こ、これさ、俗に言うキス?え?キス??


待て待て待て あたし、なに、コイツにキスされる訳!?


初だよ?初


や、やだやだやだやだ!!!!!!






『...うっ』



私はぎゅうっと目をつぶった






『っぷ....』




ん??


今、コイツが吹きだす声が聞こえたんだけど??







『あははっ...なんつー顔してんだよお前...!!!』



目を開けてみると、そこには笑い転げている一条の姿があった




....。



....。






『.......』




『ははっ...顔、湯でタコみてぇ!どんだけ赤いんだよ!やべぇ面白すぎ』




...なんか、涙まで浮かべながら笑ってんですけど?






『ご、極道のお嬢がこんなんでいいのかよ...!!マジ腹痛ぇ』



ひいひい言いながら笑い転げてんですけど





....ようやく私は、面白がられている事に気がつく