桜が舞い、視界が一瞬遮られる。
入学式、といった桜の舞い方だがあまりにも舞いすぎではないか?
この分だと明日には、桜の枝が寂しいことになりそうだ。

今日は上百合(かみゆり)高校の入学式だ。尋常に舞っている桜から歓迎を受ける中、高校へと足を進める。隣には両親がいる。