「待って!お願い! 私の何がいけなかったの?! 言ってよ!ねぇ!お願い!!!」 遠ざかっていく後ろ姿 私の声はまるで 聞こえないかのように… 私は走って追いかけるが、 脚が降り積もった雪のせいで 上手く動かせない… 「お願い…!待って…!最後に…」 彼は… 女の人が乗っている車に 乗り込み何処かへ行ってしまった… 私は泣き続けた… 永遠に降り続ける雪のように… 私は…ただただ泣き続けた…