これがその時のあたしが
求めていたものだ

でも黎は先輩
その時中3
もうすぐ卒業

黎が卒業した
あたしは学校に行かなくなった
家にも帰らなかった

友達の家に居候していた

親もなにも言ってこない
親に見捨てられた
誰も助けてくれない

そんな時でも黎は
連絡してくれた
遊んでくれた

それが支えだった

今思えば居候させてくれた
友達が1番の支えだったのかもしれない

けどその時は黎のことしか
考えていなかった