『ご馳走様でした。』 いつも通り、朝ご飯を食べ終え、食器片付ける。 ─じゃあ、ビビ、行こうか。 『うん、お父さん。』 ─行ってらっしゃい、気をつけてちょうだいね。 『有難う、お母さん、行ってきます。』 わたしの住んでいる所は、田舎でも都会でも無い。 “普通”と言う言葉がピッタリだ。 わたしは、頭が良い訳では無い。 かと言って、悪い訳でも無い。 “普通”なんだ。 この街も、わたしも。