制服に着替え、一回に降りる。 ─ビビ、おはよう。 父が、母の作った朝ご飯を食べながら微笑む。 『お父さん、おはよう。』 ─ほら、ビビも朝ご飯食べなさい。学校に遅刻するわよ? 母に急かされ、椅子に座る。 『いただきます。』 わたしの言葉に、母が微笑む。 両親の笑顔につられて、わたしも微笑む。 一般的には、これを“幸せ”と言うのだろうか? わたしは全く思わないけれど。