─ビビ、起きなさい。もう朝よ。

少し高めの、優しい声で目を覚ます。

『おはよう、お母さん』

─朝ご飯できてるわよ、それと、お父さんが待ってるわ。着替えたら下に来てちょうだいね。

『うん、有難う。』

わたしの言葉を聞くと、母は微笑みながら部屋を出て行った。

嗚呼、また今日も憂鬱な一日が始まる。