「ったく…なんで俺1人で水やりなんだよ」 本来なら3・4人のグループで行うはずが 1人は旅行 1人は部活 1人は追試で 結局残った俺1人ですることになった 「まあ僕もいる訳だし、いいじゃないか。」 「そのためにお前を呼んだんだ ―ってのは嘘で、その後に遊ぼうかなーなんて」 「そう…とりあえずさっさと仕事を片付けちゃおうよ」 「そうだな」 濡れた稚早と、俺がいた証を残すかのように 水は大地へと足跡をつけていった ―そして 侵食する 何事もなかったかのように 大地は水を、喰った