「杏音、一緒に帰れる?」
最近、帰りに必ず小森君が来てこの言葉を言う。
日菜子は気を使ってくれて私と小森君を2人きりにしてくれる。
私的には嬉しいんだけど…美奈ちゃんのことが気になってついつい警戒してしまう。
…あれ?電信柱のところに人影が…?
気のせい?
「ん?どーした?後ろに何かあるのか?」
「なんか人影が…」
小森君の顔色が一気に変わった。
「杏音、急ぐぞ」
私の手を引っ張り、私の家まで走った。
「杏音、危ないから朝も一緒に行こうな?迎えに来るから」
「いいの?迷惑になっちゃう…」
「俺がそうしたいの。分かった?」
「う、うん//」
小森君と別れ、自分の部屋に入ったら震えが止まらなかった。
でも小森君の秘密を知らなかったから当然だった…