「柚菜!!!起きなさい!!!遅刻よ〜」
やばいっ!!
昨日の夜電話のあと色々考えてたら時間が過ぎてて2時間しか眠れなかったよ〜。
ータタタンタタタン
なんとか間に合った電車はいつものように満員でぎゅうぎゅう。
電車で寝ようと思ったのに最悪だ〜!
「次は〜北駅〜北駅〜降り口は左側です。」
「すっ、すいません!!降ります!!」
降りるのも一苦労…。
疲れるなぁ。
「柚菜〜!」
あっ!この声は玲!?
「最近朝一緒に行けてなかったから会えて嬉しい〜」
「確かに朝駅で会うの久々だね〜」
朝から玲と色々話せていい気分だー!!
学校に着くまでの何分かって意外と大切なんだよね〜。
「コンビニ寄っていい?」
「いいよ〜」
「よし買った〜ありがと!」
「柚菜行くよー?」
橘くんっぽい人がいたから固まってしまった。
これじゃ玲にばれちゃうな〜。
「誰見てたのー?」
ってばれてるし!
「ボーッとしてただけ!」
「ほんと?こっちに向かって誰か歩いてくるけど?」
えっ…?橘くん?
「おはよ〜柚菜ちゃ〜ん!」
違った。中瀬くんだ。
「お、おはよ…。」
「じゃあ学校でねー!」
わざわざこっち来る必要あった!?
「で、誰ですかー?柚菜さーん!」
玲怖い…!
「C組の中瀬智也くんだよ。」
「なんで柚菜のこと知ってるの??」
「実はね…。」
結局玲には放課後忘れ物を取りに行ってから橘くんに出会ったこととかも全部話した。
「そうなんだ〜。ついに柚菜も恋か〜!」
って、えっ!?
話した途端玲はなんか色々話し進めてるし!
「なにそれっ!」
「だって柚菜は橘くんのこと好きなんでしょ?」
好き…?
私が橘くんのことを………。
でもそれは橘くんがあんなこと言うからで…。
「柚菜!時間やばい!急げー!」
「う、うん!」
私がそんなことを考える暇もなく玲は走りだしてしまった。

