「おい海斗、お前また練習かよ?」

「お前も練習しないとベンチ危ういぞ〜。」

「分かってるよ。じゃあな!」

「おう。」



俺は中学からバスケをやっていて高校でも智也と一緒にやっている。

他の奴らに負けるのが嫌で、高校に入って部活のあと1人で練習するのが習慣になった。



ーシュッ


ーシュッ



1人での練習だから、シュート練ばっかりだ。

ドリブルからのシュートや、ゴール下のシュート、0°からのシュート…。

とにかく沢山練習する。


昨日もいつもと変わりなく練習していた。




ーダンダンダンッ


ーシュッ



"…っ。"




ん?昨日も誰がいたよな?

誰なんだ?


…そこには身長150ちょっと位の茶髪の可愛い女の子が。



「誰?」



俺がそう言ってもフリーズしてて反応がない。



「あのー…誰?」

「あっ、すいません…。あまりにもかっこよくて…。」


やっと、気づいた。

てか、かっこいい!?

少し照れた。いや、少しなんて嘘だ。



「さ、さんきゅ…。もしかして昨日もいた?」


照れてるとかかっこ悪いから頑張って隠したつもり…。


「すいません…。忘れ物しちゃって学校戻ったら体育館の電気ついてて…。」


やっぱり昨日のもこいつなんだ。


「俺、この時間毎日練習してるから。」

「そうなんですか!」

「おう、一応言っとくけど俺は2年の橘海斗。」


彼女は大きく目を見開いて、とっても驚いた顔をした。


「私は早川柚菜って言います!」


と思ったら大きな声で自己紹介…。

こいつ元気だなぁ。

そしたら思わず手を差し伸べてた。

やっべ、絶対変なやつだと思われたよな…。

なんか俺らしくねぇな…。



「よ、よろしくお願いします!!」


だけど、あいつは普通に握手してくれた。


それで 結局、駅まで一緒に帰って、メールアドレスも交換出来た。