「あ、そうだわ!!」

エミィは、ドラゴンばあさんからもらった魔法のページを一枚、ポケットから出しました。

『困ったら、この魔法のページにお願いしなさい、って言ってたよね』

魔法のページには、何も書かれていません。

エミィは、小さな声で魔法のページに言いました。

「このお兄さんは、信じていい人?悪い人?」

すると、魔法のページに何か、文字が浮かんできました。

『…3つの問題を、お兄さんに聞いてみましょう?』
その下には、3つの問題が書かれていました。

「じゃあ、お兄さんにクイズ!!」

エミィは、魔法のページに書かれている問題をよみ上げます。

「一番。…小鳥さんがケガをして泣いています。お兄さんなら、どうしますか?」

「う~ん、お医者さんに連れていってあげて、治るまで面倒をみてあげる…かな?」

「お兄さんは、治してあげないの?」

エミィは、ちょっとさみしくなりました。

「ぼくはお医者さんじゃないから、ちゃんと治してはあげられないからね。お医者さんなら、小鳥さんを飛べるように治してくれるよ」

そっか、自分でしない事も、優しい気持ちなんだ。

エミィは、ちょっと安心しました。