不良少女の残酷story

ガラッ…。


「…」


ドアがあいた音だけがする。


「静か…」


自分の声が教室中にこだまする。


「ぁ。携帯…」


そう。携帯を忘れてきたのだ。


早くとって下駄箱行かなきゃ。


虎をずっと待たせとくわけにはいかない。


「…あれ…」


ガサガサッ……。


机の中を調べても携帯が見当たらない。


「どうして…?」


ガラッ。


教室の扉が開く音がした。