「蘭丸。」

「あ、翔太さん。」



蘭丸のことを呼んだのは、私の好きな人。


翔太先輩だった。


そう言えば、同じサッカー部…



「今月の部活の日程だ。」

「ありがとうございまーす。」



話す二人を、横目に次の授業の準備をしていた。



「菜月ー!」

「玲奈!!」



近寄ってきたのは、親友の不破 玲奈。


ちなみに、蘭丸の幼馴染みということで女子の目の敵にされている私は…



友達、一人。



「翔太先輩、来てるじゃん。

話しかけてくれば?」


「無理!」



私は、また二人の方を見る。



「じゃあ、部活で。」

「はーい。」



話が終わったようだ。