「雪那ー、私三組だったわ。あんたは何組だった?…って見えるわけないか」





私の頭を撫でながら横にいる彼女はため息をつく。





『紗菜ちゃーん…』




彼女の名前は、相沢 紗菜(あいざわ さな)。


紗菜ちゃんは私の自慢の幼馴染。


整った顔に、長くて綺麗な黒い髪。


そんな彼女は当然男子にモテる。


まぁ本人は全然興味なさそうなんだけどね!





「はいはい、あんたは…あった!!」





『私何組?!もしかして紗菜ちゃんと離れちゃった?』





もしそうだとしたら、どうしよう…。


私紗菜ちゃん以外の女子ちゃんと話せる自信がないよ…。





「雪那、大丈夫。うちら同じクラスだから」