悠雅が、なんと教壇に立っていた。
いつも通りスーツを着こなして、教卓に手をついて自己紹介を始めている。
……嘘でしょ?
予期せぬ、悠雅との接触。
……ヤバイ。
これで失敗すれば_____この一か月のすべてが水の泡。
このゲームに負ける、という苦しみに蝕まれて夜もまともに寝れない。
不安で、不安で、仕方がない。
でもゲームのために、と何とか耐えた時間が……全て無駄となる。
これは……非常にマズイ。
もう悠雅の想いに変化が起こっていても不思議ではないほど時間は経っていたのに。
自分の事でそこまで考えられなくて…。
今まで何も考えずにただただ時間を過ごした。
……早く、対策を考えなきゃ。
多分次のあたしの行動で、悠雅の心は決まる……ハズ。


