ふざけたことを、言い出した。
「お前さ?普通こんなところでぶつかるわけねーだろ?走ってくる足音も聞こえなかったし。」
…………なるほど。
「それにお前の話は教師の間でも有名だぜ?問題を絶え間なく起こす問題児だって。」
……あーぁ。
やっぱあたしの事を知ってるのね。
もっと深く考えて行動するべきだった。
やっぱり大人なだけある。
今までのようにバカなやつらと同じ方法は使えない。
でも、その方がいい。
何だか____ずっごく楽しくなりそう。
「あはは!先生、酷いッ!あたしは確かに問題児化も知れないけどぉ……直接言われたら傷ついちゃうなぁー?」
先生はその言葉に笑いながらも携帯をスーツの胸ポケットにしまう。
「傷ついてんならもう帰れ。」
「えー?あたし、こんな遅い時間に一人で帰らないといけないのぉ?」
「下校時間を過ぎてまで校舎に残ってるお前が悪いだろう?」


