「ねぇ賢次? 一つ聞いてもいい?」

「どうぞ」

「最近・・おかしくない?」

「何が?」

「賢次が?」

「おかしくねぇ・・と思うけど?」

「そう? じゃあ、潤也はおかくない?」

「潤? 潤もおかしくねぇよ?」

「そう・・・」

う~ん・・でも変だよねぇ?

「まっ、あれだな・・・」

賢次が口を開いた

「強いて言うなら、今までがおかしかったんじゃね? 今は俺も潤も自分に素直だと思うよ」

「そう・・・ 」

賢次が言ってることは、質問の答えになってないように思えた。

なんか、深すぎて・・・わからん・・・



当初、夏休みの計画を練るって言ってたのに、アニキの策略?によって話し合いなんかされず、結局、潤也はそのまま起きることなく、賢次はゲストルームで寝ると消え、アニキと日向先輩は遅くまで飲んでいたらしい・・

朝、起きると、賢次も潤也も仕事に行った後で、アニキは「午後から撮影だから昼には起こせ」と言い、自室に消え、ナイティのままの格好で私は日向先輩とリビングでふたりっきりだった・・・

「あの~ 先輩・・朝ごはん食べますか?」 

日向先輩に背を向け、冷蔵庫を開けながら朝食の材料を漁った