「本当に・・久しぶりだねぇ どうだった・・撮影」

「ん~ 普通・・・」

「ふ~ん っていうか焼けたねぇ~」

「まぁな・・ コレお土産」

俺は、移動先で見つけた日本未発売のストールを渡した

「ありがとう。 いつももらってばっかだねぇ~」

「気にするとこじゃねぇよ。 それよりパンフ見た?」

「あ~見た! あれ、学校紹介パンフじゃないっしょ? 潤也も見たの?」

「あぁ・・ 龍馬が送ってきた。 っていうか賢次と仕事したんだって?」

「あ~聞いた? 潤也とのガムよりエロかったよ」

は? ナンだソレ

「え? どんなやつ?」

「もうすぐ世間に出回るんじゃないの? 潤也とのCMも相手の子は!みたいになったけどさ、今回はもっとひどくなるかも・・・」

そんな話題性のあるCMなのか・・・

俺はもう一つ気になることを聞いた

「っていうか、クラスに馴染んでねぇ?」

「あ~ ちょっと前に研修旅行で数人と仲良くなったんだけど、そのつながりでクラスの皆と仲良くなったよ! この私がクラスメイトの名前全員言えるんだけど! すごくない?」

あ~ そりゃ奇跡だわ・・

中等部の頃、姫花は俺等以外のクラスメイトの顔を認知している位で、名前なんか知ろうともしていなかった・・

「って、フルネームで?」

ちょっと意地悪を言ってみた

「・・・・ ニックネームだけ・・っていうか戸籍の名前知らない・・・」

戸籍の名前って・・

「まぁ 姫の性格からしてクラスに溶け込むのも時間の問題だと思ってたよ! でも、妬けるなぁ・・ 俺の姫なのによ~」

「いつ私があんたのモンになったのよ!」と姫花に思いっきり背中を叩かれた

本気で・・・ 痛い・・・