「え~ 大倉さん! お昼一緒にカレー食べて、写真まで撮ったのに、俺の事覚えてないとか!!!」

その迫力に一歩後ろに下がってしまう

「ドンマイ♪」とアミが肩をポンッと叩き姫花の腕を掴み、部屋の中へ入っていった。

背後では「マジか~・・・・」と悲痛な叫びが聞こえてきた

部屋の中には男女入り混じって6人ほどが座っていた。

「アミ~ お前最高♪ 大倉さん、コッチ、ここ座んなよ!」

その軽いノリにひきつつ、アミがうなずくので言われたそこに座った

しばらく、自己紹介されたけど、いっぺんに覚え切れなくて・・隣の軽い男の子はやっちゃんっていうらしい・・本名は・・・う~ん・・
で、お昼の三人衆の一人が香ちゃんって言うらしい・・ こっちも本名が・・

それから真夜中になるまで、そのロッジで過ごした。

クラスメイトとこんなに話すのは初めてで、なんか、当初の目標に近づいた感じがして嬉しい

「でもさ、本当、大倉さんとお近づきになれるなんて、夢みてぇ!」とやっちゃん

「本当だよな~ っていうか、来週からの学校でも普通に話しかけてもいい?」と香ちゃん

ふたりの言葉に驚きつつ・・

「全然・・こちらこそって感じだよ」

「ね~言ったでしょ?」とアミ

「何が?」姫花は、アミの発言の意味がわからない

「さっきも言ったとおり、クラスのみんなは姫ちゃんと仲良くなりたいって思ってたんだよ」

「そうなの? なんか、すっごい嬉しいかも♪」

「うわぁ・・ その笑顔反則だって~」と騒ぎ出すやっちゃん

「っていうか、俺も姫ちゃんって呼んでいい?」と香ちゃん

「どうぞ♪」

というと他の皆も「俺も!」「私も!」と騒ぎ出し、ロッジに帰る頃には姫花も全員の名前(全員ニックネームかファーストネーム)を覚え、彼等も姫ちゃんと呼ぶようになっていた


朝日が登るころに、咲ちゃんがそーっと帰ってきたのがわかったけど、眠かったし、気がつかないフリをしてそのまま寝ることにした。