「大倉さんって、芸能科の人と仲がいいでしょ? あの集団って、皆背が高くて、美形でさ、近寄りがたいオーラだしまくりなんだよ~ って、大倉さんがその中で一番オーラ発してるんだけどね~ まぁ、憧れっていうのもあるんだけど、だから、クラスでも大倉さんの半径1Mにはなかなか近寄れない・・って感じ。だから、もっと、とっつきにくい人なのかと思ってたんだ」

そうなのか・・ そういえば、あの集団で一番背が低いのはりんの170cm・・一番でかい潤也は195cm・・そりゃ迫力あるわなぁ・・・

「・・・・というわけでいこっか?」とアミちゃんが急に立ち上がった

「え?」

「もう、また聞いてなかったな~ だから、さっきも言ったでしょ? 隣のロッジに仲のいいクラスメイトが集まってるから、一緒に行こう! 私、じゃんけんで負けて、こっちにお菓子持ちに来たの。 みんなも待ってるからさ!」

と強引にグイグイ腕を引っ張られる形で隣のロッジまで来てしまった

アミは躊躇なく、ドアを開けた

「アミ、おっそ~い!!」と怒った声が二人を迎え、中にいたクラスメイトはアミに手をひかれその場にたたずむ姫花に固まった

「なぁに固まってんのよ! ほら!」とアミが手をパンッと叩いた

その音で、再びガヤガヤしだすロッジ

「って、なんでお前が大倉さんとお手手つないでくるわけ?」

「はぁ! なんであんたに言われなきゃなんないの? お友達だからにきまってんでしょ?

「大倉さんとお友達なんて、ったくどんだけ神経ズブといんだよ!」

っていうか・・友達って言ってくれた事がすっごい嬉しい。

胸躍る感じ?

そんな私をよそにヒートアップしてくる二人

アミちゃんと言い争ってる男の子って・・・

「えっと~ もしかして君、お昼私と一緒だった?」

急に話しかけられ、アミと言い争っていた男の子は、姫花を見た