一体何が起こったんだろう。

隣に座っていた咲ちゃんの姿が消え、後ろの森の中でガザゴソ音がしている・・

怪しい・・・ そして それ以上に怖い・・・

恐る恐る、音のする方を振り返ると木が揺れている・・

近くに落ちていた木の枝を手に取りその茂みに近づいて、木の枝を自分の頭の上に構えた

「ちょっと待った~ 早まるな~」

ん? 聞き覚えのある声が姫花の行動を止めた

恐怖で瞑っていた目をひらくとそこに映る大吾と大吾の腕の中にいる咲ちゃん・・

は? 

大吾? 

は?

困惑して固まってしまった私の手から木の枝を奪いとり捨てる大吾

「ったくよ~ なんだよ? さっきのは!! 咲に当たったらどうしてくれんだよ?」

超不機嫌きわまりない大吾君・・

あははっ・・ そこまで考えてなかったわ・・苦笑いの姫花

「大吾くんだって悪いんだよ? 姫ちゃんだって必死だったんだよ?」

咲ちゃんの優しいフォローに何回もうなずく姫花

「ったく・・咲は優しいんだから・・ そんなとこも好きだけどさ~」

おいおい・・・ 大ちゃ~ん! 私、ここにいますよ~

そんな二人はほっといてさっさとロッジに戻ることにした

でも、なんでココに大吾がいるんだ???