「全く・・・油断も空きもねぇんだからよー 」と不機嫌な大吾

「大丈夫よ。 そんなに気にしてないから」と大吾に笑顔を向ける咲

「って!咲ちゃん!! ちょっとは気にしてよー」とうなだれる龍馬

ハハハハ・・・・

咲も、この緩い空気になじんでいった・・・

「大吾さん、ここどこなんですか? なんかすごいですよね?」

改めて室内を見回し、その神秘的な空間にため息が出る

「あぁ、綺麗だろ? ココは俺らの遊び場。 姫花と咲ちゃんは普通に店から入ってきたけど、俺たちが店ん中歩くと騒ぎになるし、アルコールの出る店に出入りしてるなんて、パパラッチされた日にゃ、最悪引退までもってかれるから、裏口から出入りしてんだよ。 ココで酒飲んだり、騒いだり、ダーツとかビリヤードとかして遊んでんの・・ ストレス発散してんだ」

「6人の為だけの部屋なんですか?」

「うーん・・ でも、誰かが女連れ込んでたりもするし、そういう時は入れねぇし、ガクさんとかも使うよ?」

「ガクさん?」

「あぁ、まだ会ったことなかったっけ? 姫花の兄貴だよ。一応、同じ高校に通ってるよ。 ガクさんの女性遍歴は、すさまじいからねぇ・・」

「すさまじいです・・か」