潤也とりんはそのまま追いかけっこのような形でどこかへ行ってしまった。

「咲ちゃん、騒がしくって、ごめんねぇ・・・ 悪友2号はコイツね~」とさっきから静かにソファの隅に座っている賢次を指した

「かなりの人見知りなだけで、別に機嫌が悪いとかでもないから気にしないでね。伊藤賢次っていうの。 そうねぇ・・ケンケンとかって呼んじゃう?」

「へ?」

「姫~ ケンケンってさぁ・・・ 潤也のポチとたいして変わんなくね?」っさっきまで黙っていた賢次が口を開いた

「そう? ポチって昭和生まれって感じだけど、ケンケンは60年代アメリカって感じしない?」

「それって、国が違うだけでモロ昭和だろ?」

「あー 国が違えば文化も違うってば!!!」

咲は姫花とケンケンの漫才のような会話を聞いて笑っていた。

そこへ「ちぃーっす!」

「おつかれーっす!」と龍馬と大吾が入ってきた

「おっつー」とみんなでハイタッチしている

なんか・・・いいなぁ・・・この緩~い空気感

「おー咲ちゃん! ようこそ AQUAへ!! 」と龍馬が咲の前に行き、王子の様に立ち膝で頭を下げた

「あーおい! 龍馬!! いきなし、ビビンだろ? ごめんなー こいつ赤池龍馬っていうの」と大吾が慌ててやってきた

「こんにちは。 仲良しになってねぇ♪」と咲にハグをしだす龍馬

「フヒェ!!」

「フヒェって・・・」と呆れ顔の姫花

「てめぇ! 離れろって!!」と二人を引き離す大吾

「はいはい・・・ 」と龍馬は大人しくソファに座った