その時、講堂から話し声が聞こえた。

「今回は私達の勝ちね!」

「こっちだってあと少しだったんだぞ!」

「咲ちゃんだっけ? あの堅物と付き合うまでいったのは流石だけど、1週間でキスが条件だったんだから!」

なんだこの会話?

そーっと窓から覗いてみると、中には4人の生徒がいた

「ちょっと!大吾!なに見てんのよ?」

「シー!! 黙ってろって!」

姫花と俺はしばらくその4人を盗み見て、聞き耳を立てていた

「ほらよ!」と男が女に2万ずつ渡していた

「毎度~」と女はポケットに万札を突っ込んだ。

「ったくよー あと一日あれば、あんな女一気に最後までいけたのに・・・」と男が言い終わるかどうかの所で、バタンっと大きな音がした。

姫花と大吾が音の方を見ると女の子が走っていくところだった

中で話をしていた4人は、ドアの方へ行ったが、既に女の子は去って言った後だった

「なぁ・・ヒドくね?」

「うん。 久々むかついた!!!っていうか、さっきの子が話の中に出てきた咲ちゃんだよね?」

「だろうね・・・」

「中にいた奴等見た?」

うなずくだけの俺

「ねぇ、いいこと思いついちゃった♪」

こういう時の姫は、何か企んでいる。

「聞きたくねぇけど、喋るんだろ?」

「ウフフ♪ 大吾! あの女の子を女にしてあげなよ!!」

「はぁ!! マジムリだし!!! 面倒だし、いらねぇ! 第一、面識もねぇ女といきなりムリ!」

全否定の俺

「大吾なら・・デキルって!!!」

と俺は姫の企みにまんまと乗っかっていったんだ

でも、ぶっちゃけ、面白くなりそうだったんだよなぁ・・・