母親以外の手作りって、ぶっちゃけ食わない。

別に、マザコンって訳じゃないけど、なんかこわくて口に出来ねぇ…

だけど、姫のだけは不思議と抵抗なく食えるんだよね。

多分、姫花が俺に男の部分を求めてねぇからだと思うし、俺も姫花に女の部分を求めてはいない

って、姫花がいい女なのは、認めているけどね!

「大吾ってさ~いつか刺されるよね!」

弁当を片付けながら、脈略のない事を言い出した。

「は?何?急に…」

「だってさ~不特定多数と欲望にまかせ…ばっかりじゃん。男って自分のDNA残したいっていう本能から、エッチに積極的らしいけど、女は少しでも優秀なDNAもらいたいから慎重なんだって!」

「ふ~ん」

姫がやたら力説していたけど、あんま聞いてなかった。

別に、俺は下半身だけで生きてるわけじゃねぇしさ~