理事長はしばらく、姫花を見続けていた

姫花も理事長から目を離さない

「…やっと
やっと、気付いてもらえたのね…
ライトを浴びる仕事でお金をもらえる人はそうはいません。
相応の努力と、運も必要です
脚光を浴びる以上は、自覚と責任を伴うことを忘れないでいて欲しいの」

理事長も、姫花から視線をそらす事なく喋り続ける

「クラスの件なんですけど…
申し訳ないけど…
アナタの意見どうこうより、
写真集が出る時点で、芸能科にうつることになっていたの」

姫花は驚きを隠せず、目を見開いた