終業式を無事済ませ、1年C組としての最後のHRを終えた姫花は咲と並んで、理事長室の扉をノックした
昨日、理事長に『お友達』と言われて、高等部で一番仲の良いのは考えるまでもなく、咲なので、迷わず咲を連れてきたのだ

ノックををし、姫花がドアを開けると、いつもの面々が勢揃い…

「おせーよ!」と理事長室にもかかわらず、長い足を放り出し、グダ~と我が物顔でソファーに座る潤也がいた

姫花はニコッと笑い、潤也の隣に座りながら、潤也の足を思いっきり踏んで睨み付けた

一瞬、顔を歪めた潤也も、すぐに姫花の視線に気付き、姿勢を正し座り直した

「オホホ… 本当に仲がいいのね~」と理事長にバレたのが、気まずいのか、姫花は俯いてしまった

咲はいつの間にか、大吾に手を引かれ、彼の隣に座っていた

「早速だけど、今日から3日間で撮り終える予定なの… あなた方はプライベートも一緒な時間が多いみたいだから、プライベートショットを数点頂ければありがたいわ…」理事長は写真集の構想を説明していった
「じゃ、ここで話していても時間の無駄だから、ランチを兼ねてカフェテリアに場所を移しましょうか」と理事長が席を立った

姫花と咲以外のメンバーは自分の写真集を既に撮っていたので、余りに早い展開に戸惑っていた