そう思っていると、目の前に赤いグラスが置かれた

「飲んでみて・・・」

ジェイソンに言われるがままグラスを口にした


「あッ・・・これって・・・」

そう今までここで飲んでいたレッドアイだった・・

「俺のおごり・・姫の事裏切ったあんたを許さないけど、姫をあのクラスになじませてくれたのは君だって聞いてるから・・」


おもわずジェイソンを見た

「君は、君の場所に戻ったほうがいい」

私は、その一言で決心がついたんだ・

芸能界は向いてない・・芸能科も私の場所じゃない・・

私は「大倉姫花」にはなれない・・

姫ちゃんを通して知り合った人たちは、やっぱり、みんな姫ちゃんのことが大好きなんだね・・

って・・・当たり前か・・・

大きな勘違いをしていたみたい・・

それにようやく気がついた・・

そして、年が開け3学期から、エリザベス学園の生徒が散々バカにしている、あのキラキラ高校、桂徳高校に編入する

自分の場所を見つけるために・・

自分を見つめなおしたい・・

姫ちゃん・・ごめんね・・

いつかちゃんと謝りたい・・