学校の机やパイプ椅子、紙コップなんてとんでもなかった・・

カップにしても、紅茶の葉っぱにしても、日向と姫花、咲の3人でちゃんと選んだものだったから、もう学園祭の域をはるかに超えていて、それに加わったでっかいスクリーン・・

しかも、姫花のクラス発表しか興味のないりん達は、他のクラスの時はミュージックビデオを流していた・・

もちろん映像だけで・・・

一般客からしたら、普段は会うことも出来ない憧れの芸能人・生徒からしても、普段は遠巻きに見て、騒ぐだけの高嶺の花の存在がこの空間に揃いも揃って、注文を取ったり、給仕をしてくれる・・

でも、ここはただのカフェという設定なので、どこかのクラスがしているような、ホストやメイド、ホステスまがいな接客は一切しない

もちろん、写真もNG、そして、入店時間は、一人30分と決まっている

なぜなら・・・学園祭が始まって、すぐにカフェの前の廊下には長蛇の列・・・

初日の今日は、一般客はいないので、生徒ばかりなのだが、その中には、教師もチラホラ・・・

2時間待って、30分の入店・・

割が合わなくても、皆並ぶ・・

中には、会計を済ませたその足でまた並ぶツワモノもチラホラ・・

りん達は、入店時間を30分とした日向のおかげで、無理に忙しくなることもなく、余裕を持って接客できていた