なんて、私の気持ちは届いておらず、ここ数日のお昼休みは毎日コレ・・・

「「「「きゃー」」」」」

「「「「「「超かっこい~!!」」」」」」

「今日は、大吾さんと龍馬さんよ~♪」

この時間になると、廊下がありえないくらい騒がしくなる

振り返ると、教室の扉のところに龍馬と大吾が立って、教室をキョロキョロ見渡している

来たよ・今日もまた・・・姫花が、ベランダから顔を出すと

「あー姫花!! いた!!」と大吾が走ってきた

「また来たの?」

「そんな冷たいこと言うなよ!」と龍馬もやってきた

「毎日、こんな騒ぎしておいて?」と姫花は廊下から食い入るようにみている生徒に目をやった

「そう言われても・・まっ、こっからでればなんとかなんじゃねぇ?」とあっけらかんという龍馬

「そもそも、なんで毎日あんた達がこっちの校舎に来るわけ?」

「え?姫に会いに?」と大吾

「あんたらが来ると騒ぎになるからさ~」

「いいじゃん! メシまだなんだろ? 学食行こうぜ?」

と龍馬は姫花の腕を掴み歩き出す


ったく、入学式のあとの潤也といい、なんでわざわざ来るんだろうか・・・

「ねぇ、龍馬・・腕はなしてよ! 周りからの視線が痛いから!」

姫花の腕をひっぱり、ズンズン歩く龍馬、その龍馬に引っ張られながらふてくされて歩く姫花、その後ろを何事もないように歩く大吾

そんな三人を大騒ぎで見ている生徒達・・・

「視線? そんなの気のせいだ!」

「は?気のせい?私は一般人なの!」

「今はね!」と後ろを振り返り、口角をあげる龍馬

「何?その怪しい笑みは!!!」

「まぁまぁ・・・ほら!もう着いたから!」と大吾はさっさと食堂へ入っていった