とにかく、質問の嵐だった

日向と姫花に特になにかがあったわけでもなく、「好き」だとか「付き合おう」とかそういう言葉があったわけでもないことに一同驚きの色を隠せないでいた

「そういう話にならなかったのに、どうしてこういう展開になるわけ?」

と理解できないりん

「あ!わかった! 先に既成事実作っちゃったとか?」

という龍馬の後頭部を思いっきり殴る潤也

「痛ってぇな!!」と涙目になり潤也を睨む龍馬

「お前と一緒にすんな!」と潤也は龍馬を見ずに言った

「もう、外野はウルサイ! で、どうなの?そこんとこ!」

とりんは身を乗り出した

「既成事実ねぇ・・・ 俺等ってキスもしてないよなぁ」と日向は笑って姫花を見た

「ハッ!! それ私にふる!?」

「日向さんって、外国暮らしが長いから、そういうのって直に済ませちゃうんだと思ってました」

と真剣に言う咲

「咲ちゃんに言われると、なんか俺がすごく軽い男みたいなんだけど・・・」

「え! あっ・・すみません! そういうつもりじゃ・・」

と咲は慌てて、手をブンブン振った

「日向さ~ん、俺のかわいい咲を苛めないでくださいよ~」

と軽く言いつつも大吾の目は真剣

「大吾~ ちいせぇ男は嫌われるぞ~」

と龍馬はカウンターに一人座っている賢次の元へ行った

「みんなが納得いかないのは、わかる気もするけど、なんていうかな~ 自然なんだよね」

と日向は姫花の髪を撫でながらはなした

「自然って?」とりんはまたしても首を傾げた