「あ!! だから包丁なんて持っちゃダメですって! それも出刃ですよ!! 」と日向をさえぎる姫花

「はぁ・・わかったって・・ でもどうする?」

二人は、真鯛とタコの入った発泡スチロールの箱を覗き込んだ

しばらく無言の二人

ポン!

姫花が手を叩いた

「あっ! あそこなら捌いてくれます!」

「あそこって?」

「AQUAですよ! コレ持ってAQUAに行きましょ! お酒も飲みたいから、車は出してもらって!!」

ガクにつれられ、AQUAには何回か行ったことがあったので、日向が二つ返事でOKした

そして、二人は準備をし、姫花のお抱え運転手の車でAQUAへ向かった

最近、車の掃除しか仕事がなかったお抱え運転手の斉木は、久しぶりの本来の仕事に張り切っていたのは、誰も知らないことだった