でも、今こうして車内という狭い空間で何も話さなくても心地がいい
隣に座っている姫ちゃんは、目を閉じて静かに音楽を聴いているようだ
信号が赤になった
「姫ちゃん? この曲好き?」
急に話しかけたからか、姫ちゃんは体をビクッとさせた
「え? あ、はい。クラッシックって聞きなれないけど、なんか心地いいですね! 日向先輩のCDとかないんですか?」
と俺の顔を覗き込んできた
「俺の? 自分の演奏をBGMにしてドライブする趣味はないよ」
と俺は、姫ちゃんの視線が恥ずかしくて、おもむろに視線を信号に戻した
「え~そうなんですか~ ちょっと残念・・ 日向先輩のバイオリン聴いてみたかった~」
と無邪気に笑う姫ちゃん
「多分家に戻れば何枚かあるはずだからあげるよ」
俺がそういうと姫ちゃんは、満面の笑みで大きくうなずいた
一見、大人びているのに、ときたま見せる幼い一面にドキッとしてしまうんだ
誰にでも見せる表情じゃないから、自分が特別なんだって錯覚してしまう
そうしているうちに、目的地に着いた
隣に座っている姫ちゃんは、目を閉じて静かに音楽を聴いているようだ
信号が赤になった
「姫ちゃん? この曲好き?」
急に話しかけたからか、姫ちゃんは体をビクッとさせた
「え? あ、はい。クラッシックって聞きなれないけど、なんか心地いいですね! 日向先輩のCDとかないんですか?」
と俺の顔を覗き込んできた
「俺の? 自分の演奏をBGMにしてドライブする趣味はないよ」
と俺は、姫ちゃんの視線が恥ずかしくて、おもむろに視線を信号に戻した
「え~そうなんですか~ ちょっと残念・・ 日向先輩のバイオリン聴いてみたかった~」
と無邪気に笑う姫ちゃん
「多分家に戻れば何枚かあるはずだからあげるよ」
俺がそういうと姫ちゃんは、満面の笑みで大きくうなずいた
一見、大人びているのに、ときたま見せる幼い一面にドキッとしてしまうんだ
誰にでも見せる表情じゃないから、自分が特別なんだって錯覚してしまう
そうしているうちに、目的地に着いた