~:~二日目~:~

田舎の朝は早い

姫花と咲以外は不規則な生活なので、はっきり言ってゆっくり寝ていられる日は寝ていたい

だから、ばあちゃんは無理には起こさない

少し心が軽くなった姫花と規則正しい生活を送っている咲だけは、ご飯の前にばあちゃんと畑に行って、野菜を収穫して、一緒に朝ごはんの準備をした

姫花が捕った野菜は、具がたっぷり入った味噌汁に変身した

「ばあちゃん、お味噌汁だけでお腹いっぱいになるね~」

「姫ちゃんと咲ちゃんがはりきってくれたからね 御天等様と沢の水とばあちゃんの愛情がつまった野菜だからね おかわりもあるからね 遠慮しないでね」

「うん」

「ありがと!」

姫花がばあちゃんと朝食をとっていると、ポツポツと寝癖でボザボサ頭の大吾やメガネ姿の潤也・・不機嫌な賢次の後ろを龍馬がフラフラ歩いてきた

みんな無言で座り、無言で朝食を食べだした

「みんな! 何かいう事ないっけ?」 

そんな4人に冷たい姫花

「・・・・・・」

やっぱり無言の4人

「朝おきたらなんていうの?」

「おは・・」「うっす・・」「はぁぁぁ・・・」「おはよ~」

寝ていたい・・

でも、ばあちゃんの絶品朝ごはんを、食いっぱぐれたくない・・そんな4人だった