しばらくして、白衣を着た男と看護師が来た

そこでようやく、ここが病院だってことに気がついた

「君・・・丸一日眠ってたんだよ」と医者

はぁ・・・そんなに寝てたのか・・

「ダイエットしてるの? そんなに細くて、する意味あるの?」

ダイエット? そんなモンしたこともないし、する気もないけど・・

「しばらく様子を見たいから、入院してね! じゃあ彼氏さん、あとはよろしくね」

といい医者は出て行った。

彼氏さんって・・・

看護師は私の血圧を測っていたけど、視線は潤也・・・

なんか、必要以上にきつく締められた血圧計が痛いんですけど?

看護師が出て行って、壁に寄りかかっていた潤也が私の前にあるイスに腰を降ろした

「お前・・ちゃんと食ってんのか?」

「まぁ・・それなりに?」

「大丈夫か?」 

「なにが?」

「・・・・・」言いづらいのか何も言わない潤也

「アミの事?」

「まぁ・・・」

と潤也はなんか気まずそう

「私って結構打たれ弱かったのかも・・・」と苦笑いの私

「無理すんなよ・・・マジ焦ったし・・・」と潤也は私を自分の胸に抱き寄せた

正直、びっくりした

「ひとりで抱え込むなよ・・・・ 姫花はひとりじゃねぇよ・・・・」

潤也は私の背中をポンポンと叩きながら、小さい子どもに言い聞かせるように話し出した 

私は、ボーっとしながら聞いていた

あまりに心地よくて、私はそのまま寝てしまったらしく、気がついたら夕方で、潤也が座っていた場所にはりんがいた

「りん? 来てくれたんだ?」

「姫~」とりんは抱きついてきた

今日二人目のハグだなぁ・・・

「りん~ 泣かないの~」と私はりんの背中をポンポンと叩いた

そうさっき潤也がしてくれたように・・・