ふと、校庭に目をやると 私の隣の席の桐生がゴールを決めていた。 へぇー、あいつ授業中は寝てるくせにサッカー上手いんだ。 「この学校の、サッカー部去年の全国大会で優勝したんだぜ。」 「うゎ、先生。」 そこには、私のクラスの担任の阿部先生がいた。 「俺、サッカー部の顧問なんだ。」 「へぇー」 「今ゴール決めた桐生。あいつ、日本代表になるぐらいの実力なんだぜ。」 「へぇー」